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【基礎知識】韓国で流行する「非婚(ビホン)」とは?未婚との決別
みなさん、アンニョンハセヨ!
今日は、韓国で今ものすごい勢いで広がっている「ある言葉」についてお話ししますね。
それは「非婚(ピホン)」という言葉です。
日本だと、結婚していない人のことを「未婚(ミコン)」って言いますよね?
でも、今の韓国では「未婚」という言葉を使うと、ちょっと時代遅れだと思われちゃうかもしれません。
それくらい、この「非婚」という考え方が、若い人たちの間で当たり前になっているんです。
じゃあ、今まで使っていた「未婚」と、今流行っている「非婚」は何が違うんでしょうか?
わかりやすくポイントをまとめてみました!
- 未婚: まだ結婚してない状態
- 非婚: 結婚しないという決意
どうですか?似ているようで、意味が全然違いますよね。
「未婚」の「未」という漢字には、「まだ~ない」という意味があります。
つまり「いつかは結婚するはずだけど、まだ出来ていない」というニュアンスが含まれているんです。
まるで「結婚するのが当たり前」と言われているみたいですよね。
それに対して「非婚」の「非」は、「あらず」「しない」という意味です。
ここには「私は自分の意志で、結婚しない生き方を選んだんだ!」
という強いメッセージが込められているんですよ。 「出来ない」んじゃなくて「しない」んです。
この違い、すごく大きくないですか?
実際に、韓国のニュースを見ているとびっくりするような数字が出てきます。
2023年には一人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」が「0.72」まで下がってしまったんです。
これは世界で一番低い数字で、日本よりもずっと深刻な状況なんですよ。
昔は、お金がなくて恋愛や結婚をあきらめる人たちを「三放世代(サムポセデ)」なんて呼んでいました。
でも今は、あきらめているわけじゃありません。
「結婚制度に縛られたくない」「自分のためにお金を使いたい」と、前向きに独身を選ぶ人が増えているんです。
あの有名なアイドルの少女時代サニーや、2NE1サンダラ・パクも、テレビで堂々と「非婚」について語っています。
「結婚しないことが、自分らしい幸せな生き方だ」 そんな風に考えるのが、
今の韓国の新しい常識になりつつあるんですね。
なぜ韓国女性は結婚を拒否するのか?リアルすぎる4つの理由
経済的困窮と住宅バブル:ソウルの平均マンション価格と若者の平均年収の乖離
まずは、やっぱりお金の問題が一番大きいです。
韓国の首都ソウルで、普通に生活しようとすると本当にお金がかかるんです。
特に家のお値段が、とんでもないことになっています。
ニュースでもよく話題になりますが、ソウルのマンションの平均価格を知っていますか?
なんと、日本円で「約1億円以上(約12億ウォン)」もするんです。
普通の会社員が、一生懸命働いてもなかなか買えない金額ですよね。
これに対して、現実はかなり厳しいんです。
- ソウルの家は平均1億円超え
- 若者の給料じゃ到底買えない
- 結婚資金だけで数千万円必要
- 「チョンセ」制度の負担増
これ、どういうことか詳しく説明しますね。
韓国には「チョンセ」という、家を借りる時に最初にドカンと大きなお金を預ける独特の文化があります。
でも、この保証金も数千万円レベルに値上がりしているんです。
一方で、若者の平均年収はそこまで上がっていません。
「結婚して新居を構えるなんて、宝くじに当たらないと無理!」
そんな風に諦めてしまうカップルが後を絶たないんです。
「貧乏になるために結婚するの?」と冷静に考えて、一人で豊かに暮らす道を選ぶ人が増えているんですね。
「82年生まれ、キム・ジヨン」が描く、根深い男尊女卑と性役割の押し付け
みなさんは、映画にもなった小説『82年生まれ、キム・ジヨン』を知っていますか?
この作品は、韓国の女性たちが抱えている「モヤモヤ」を爆発させました。
韓国社会には、まだまだ「男尊女卑(だんそんじょひ)」という考えが残っています。
「男は外で仕事、女は家事と育児」
そんな古い常識に、今の女性たちは疲れ切っているんです。
特に、子育て中のママに対する視線が冷たいことも問題になっています。
- ママ虫(マムチュン)という悪口
- 家事は女性がやるのが当たり前
- 名ばかりの育児休暇制度
- 夫は「手伝う」という感覚
この作品の中で、主人公が公園でコーヒーを飲んでいるだけで「ママ虫(夫の稼ぎで遊ぶ虫)」と陰口を言われるシーンがあります。
これ、映画の中だけの話じゃなくて、実際にネットなどで使われている言葉なんです。
本当に悲しいですよね。
一生懸命子育てしているのに、社会からバカにされるなんて。
「私の母もこうやって苦労したのかな」
「私はあんな風に我慢して生きたくない」
この作品を見て、そう強く感じた女性たちが、結婚という制度そのものに疑問を持ち始めているんです。
伝統的な家族制度への拒絶:名節の家事労働と「シオモニ」問題
韓国ドラマを見ていると、お正月やお盆に家族みんなが集まるシーンがありますよね。
あれを「名節(ミョンジョル)」と言うんですが、女性にとっては地獄のような行事なんです。
親戚中が集まるので、とんでもない量の料理を作らなければなりません。
しかも、その料理を作るのは、ほとんどが「嫁(ミョヌリ)」の仕事です。
男性たちは居間でテレビを見ているのに、女性だけが台所で朝から晩まで働き詰め。
そんな理不尽な文化がいまだに残っています。
- 終わらないチヂミ焼き地獄
- シオモニ(義母)の厳しい監視
- 夫の実家で休む暇なし
- 「代理孝道」への強烈な反発
ここで出てくる「代理孝道(デリヒョド)」という言葉、聞いたことありますか?
これは「自分の親への親孝行を、妻に代わりにやらせる」という意味です。
夫は自分の親になにもしないのに、妻には「ウチの親を大切にしろ」と強要するんですね。
これに対して「なんで私があなたの親の世話までしなきゃいけないの?」と怒る女性が急増中。
「シオモニ(義母)」との関係に悩みたくないから、最初から結婚しない。
これは、自分の心を守るための賢い選択とも言えるんです。
キャリア断絶への恐怖:出産・育児による社会復帰の難しさ
韓国の女性たちは、学生時代ものすごく勉強します。
良い大学に入って、サムスンやLGみたいな大企業に入るために必死で努力するんです。
でも、結婚して子供ができると、そのキャリアが終わってしまう恐怖と戦わなければなりません。
これを韓国では「経断女(キョンダンニョ)」と呼びます。
「キャリアが断絶された女性」という意味の略語です。
一度会社を辞めてしまうと、元のポジションに戻るのは本当に難しいんです。
- 妊娠したら退職を迫られる
- 復帰してもパート職ばかり
- 今までの努力が水の泡に
- 昇進コースから外される
せっかく受験戦争を勝ち抜いて手に入れた仕事なのに、子供を産んだ瞬間に「お母さん」という役割だけを押し付けられてしまう。
これって、すごく悔しいですよね。
「子供は可愛いけど、自分の人生を捨てたくない」
「仕事で成功したいから、あえて結婚は選ばない」
そう考えるバリバリ働く女性が増えるのは、当然の流れかもしれません。
自分の能力を発揮できる場所を失いたくないという、切実な思いがあるんです。
独身貴族を謳歌したい:MZ世代が重視する「自分への投資」と「YOLO」精神

最後は、もっとポジティブな理由です!
今の韓国の若者たち(MZ世代)は、「自分」を一番大切にします。
「一度きりの人生、楽しんだもん勝ち!」という「YOLO(ヨロ)」という言葉も流行りました。
結婚して家族のために我慢して節約するよりも、自分にお金を使いたいんです。
高級ブランドのバッグを買ったり、海外旅行に行ったり、美味しいものを食べたり。
誰にも文句を言われずに、自由にお金と時間を使える生活。
これこそが最高の幸せだと考える人が増えています。
- 稼いだお金は全部自分のもの
- 週末は好きなだけ寝ていられる
- ホカンスで優雅にリフレッシュ
- 面倒な親戚付き合いゼロ
最近は一人でも楽しめるお店やサービスもすごく充実しています。
一人でご飯を食べる「ホンバプ」や、一人でお酒を飲む「ホンスル」も当たり前の風景になりました。
誰かの世話をするために生きるんじゃなくて、自分の機嫌を取るために生きる。
そんな「華麗なるシングルライフ(独身貴族)」に憧れる若者にとって、結婚はもはや「必須」ではなく「足かせ」に見えているのかもしれませんね。


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